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定期預金の金利とは?カンタンな金利計算をしてみよう!

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資産運用の方法には、株式投資や不動産投資などの代表例以外にも「定期預金」という選択肢があります。一定期間お金を預けて資産を増やす仕組みですが、「金利や利息について深く知らない」という方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、定期預金における利息の取り扱いや計算方法を徹底的に解説します。普通預金との違いを理解すると、資産運用方法に有益な理由も明確になるでしょう。単利・複利の詳しい計算式も紹介します。

金利とは?利息の計算方法

定期預金が資産運用方法のひとつとして活用できるのは、預金額を増やすことによって利息を得られるためです。まずは金利と利息の概要を理解し、資産運用に影響するポイントを押さえておきましょう。普通預金との相違点を認識することも大切です。簡単な計算方法もあわせて解説します。定期預金の知識を深めましょう。

金利とは

投資家が預けている預金額に対し、金融機関から上乗せされる金額の割合を金利といいます。耳にする機会の多い「年利」は、1年間をひとつの単位としたときの利率です。「年利0.1%」「預金額に対し0.1%の金利」などと表現されます。

定期預金で発生する利益を計算する際、金利の内容が重要な要素となります。日常生活で出会うことの多い言葉でもあるため、基本的な知識として認識しておきましょう。

たとえば「金利が5%の債券」に10万円を投じたとき、1年間でもらう利子を計算するのは次のようにシンプルです。
元本×金利
100,000円×0.05(5%÷100)=5,000円

では、1年より短い期間の計算はどうすればいいでしょうか?上と同じ条件で、期間が6ヶ月・60日の場合に受けとる利子はいくらかそれぞれ見てみましょう。
元本×金利÷12ヶ月×期間(月数)
100,000円×0.05(5%÷100)÷12×6ヶ月=2,500円
元本×金利÷365日×期間(日数)
100,000円×0.05(5%÷100)÷365×60日=820円

一方、1年より長い年数の利子や利息を計算するときには、「単利」と「複利」という2つの考え方があります。

単利は、元本に対して利子や利息を計算する方法なので、期間を2年とした場合次のように計算はシンプルです。
元本×金利×期間(年数)
100,000円×0.05(5%÷100)×2年=5,000円

利息とは

金融機関が設定している金利と預金額をもとに算出した結果が利息です。実際には、さらに税金を差し引いた金額が投資家の手元に残ります。通常、満期や解約のタイミングで受け取るシステムです。

金融機関によって金利が異なるため、受け取る利息が変化することもポイントです。金利が高いほど利息額も増えます。ただし、中途解約の場合は手数料が発生し、受取金額が減少する商品もあるため規定をあらかじめ確認しておくと安心です。

定期預金と普通預金は金利が異なる

会社から得た収入や副収入を管理するために「普通預金」を活用している方もいるでしょう。普通預金は、利用者が好きなタイミングで預けたり引き出したりできます。

一方、定期預金は原則として一定期間引き出さない代わりに普通預金より多くの利息を受け取ることができる商品です。長期間利用しないお金は、普通預金より定期預金に預ける選択がおすすめです。

長期間利用しないお金は定期預金に預ける選択がおすすめです。

金利は、預入時の金利が満期まで適用され利息額を算出する「固定金利」のほか、一定期間ごとに金利が変動する「変動金利」があります。普通預金は変動金利ですが、定期預金は商品により異なることが特徴です。どちらのタイプが自分にとって適しているかもあわせて検討するとよいでしょう。

基本的な定期預金の利息計算方法

定期預金の利息を調べる場合、預金額と金利の2つが明確であれば算出できます。厳密には税金も考慮する必要があるため、大まかな金額を知りたいときは以下の計算式を参考にしましょう。

利息=預金額×金利

年利0.1%で300万円の定期預金を想定した場合、1年間で得られる利息の計算と結果は以下のとおりです。

  • 利息: 3,000円=300万円×0.001(0.1%)

変動金利の場合は金利の動きを把握する必要があります。適用される金利の割合をチェックして計算してみましょう。さらに詳しい数字を知りたいときは、国税や地方税も計算式に含めて算出します。

定期預金の金利の最近の動向

定期預金の金利は1990年代から減少しはじめ、2020年現在もひと昔前に比べると低いといわれています。「低金利時代」と表現されるほどの低さを継続しているため、バブル経済期の状況を知っている方にとってはメリットが少ないと感じるかもしれません。

定期預金を検討するときは、候補の金融機関をリサーチして金利を把握しておくのがおすすめです。「満期まで何年か」「満期時にどのくらいの利益が出るのか」といったポイントをふまえてシミュレーションをしてみましょう。

なお、利息には国税と地方税を合わせた税率20.315%(2020年4月現在)がかかり、差し引かれます。以下は、300万円(年利0.1%)を15年間運用したときに受け取れるおおよその金額です。

利息(年間) 3,000円
15年後の利息合計 3,000円×15=4万5,000円
定期預金額 300万円+4万5,000円=304万5,000円
納める税額(国税・地方税) 4万5,000円×20.315%=約9,141円
最終的に受け取る金額 304万5,000円-約9,141円=約303万5,859円

定期預金の金利の計算は単利と複利で異なる

定期預金で受け取れる金額を具体的に算出するためには、単利・複利のパターンを理解しなければなりません。それぞれ計算方法が異なるため、最終的に受け取れる金額も変わります。それぞれの違いを認識し、より満足感を得られるほうを選びましょう。ここでは、単利・複利の違いや詳しい計算方法について解説します。

単利と複利の違い

まず覚えておきたいのは、単利・複利の違いです。定期預金以外の取引でも以下のようなルールが適用されます。

  • 単利:預けた金額に対して利息が発生する
  • 複利:預けた金額に利息を組み入れ、新たな元本として扱う

定期預金として預けた金額(元本)に対し、定められた金利の割合で利息が発生する仕組みが単利です。保有する年数を問わず元本が一定のため、受け取る利息を計算しやすいといえるでしょう。

一方、複利は発生した利息を元本に加えて新たな利息を計算します。複利には利払いの計算期間によって「1年複利」や「半年複利」などと分けられるのが特徴です。

たとえば、1年複利の場合、1年後・2年後・3年後と利息が元本に追加されることになるため、単利よりも受取金額を増やしやすいといえます。計算方法は複雑化するものの、お得さを重視するのであれば複利が向いているといえるでしょう。

単利の計算方法

預入時の元本に対して利息が発生する単利は、複利に比べて簡単に計算できます。以下は、0.1%の固定金利で100万円預けた場合の1年目~3年目における計算方法です。

1年目 利息 100万円×0.001=1,000円
総額 100万円+1,000円=100万1,000円
2年目 利息 100万円×0.001=1,000円
総額 100万1,000円(1年目の総額)+1,000円=100万2,000円
3年目 利息 100万円×0.001=1,000円
総額 100万2,000円(2年目の総額)+1,000円=100万3,000円

さらに厳密な数字を把握したい方は、所得税と復興所得税の合計20.315%(2020年4月現在)を引いた数字を算出しましょう。

複利の計算方法

複利は金利の対象額が期間ごとに異なるため、単利よりも複雑な方法で計算しなければなりません。固定金利0.1%、1年複利、100万円を10年満期で預けた場合の式を参考にしましょう。なお、国税・地方税を引く前の数字です。

1年目 利息 100万円×0.001=1,000円
総額 100万円+1,000円=100万1,000円
2年目 利息 100万円1,000円×0.001=1,001円
総額 100万1,000円+1,001円=100万2,001円
3年目 利息 100万2,001円×0.001=1,002円
総額 100万2,001円+1,002円=100万3,003円
満期(10年後) 総額 101万45円

このように、保有する期間が長いほど総額も大きくなります。半年複利方式の場合はさらに効率的な収益化を実感できるでしょう。

72の法則

ここまで金利の計算方法を見てきて、債券や預金でお金を運用して利子がもらえるのであれば、「いつか自分のお金が2倍になるんじゃないかな」と思う人もいるかもしれませんね。
私たちのお金を金利(複利)で2倍にするためにだいたい何年かかるかを簡単に計算できる方法があります。「72の法則」と呼ばれるもので、72を運用する金利で割るだけです。

資産運用における定期預金という選択

定期預金は、ほかの資産運用に比べて始めやすい方法です。「堅実な資産運用」ともいえる定期預金は、投資をしている方にとって、リスクを分散するためにも有益な選択肢といえるでしょう。相続が発生した場合は相続定期預金もおすすめです。ここからは、定期預金の魅力や有効的な活用方法を紹介します。

もっとも堅実な資産運用

定期預金は、金融機関が定めた規則に沿ってお金を預ける商品です。預けたお金を別の場所で運用したり、企業や外国に投資したりといった資産運用方法とは異なります。元本割れを起こすリスクがない点は、定期預金ならではのメリットともいえるでしょう。

ただし、資産を失う危険性がないわけではありません。銀行が破綻した場合、本来受け取れる金額が手元に戻らない可能性があるためです。大手金融機関であればリスクも軽減できますが、危険がゼロではない点を理解しておきましょう。ペイオフによる損失を避けるために、1,000万円以内の預金額に抑えておくと安心です。

ほかの資産運用方法との併用がおすすめ

資産運用の代表的な方法として挙げられる、株式・不動産・FXなどはリスクがともないますが、得られる利益が大きいことも事実です。これから投資をする予定の方は、リスクを分散する手段として定期預金を検討してみましょう。

投資用に用意した資金の一部を定期預金にあてて運用する方法も、有益な選択肢のひとつです。定期預金に一定の預け入れがあれば、ほかの投資で仮に損失が出たときでもお金を確保できます。投資と定期預金がそれぞれのデメリットを補うことで、安定した資産運用を実現できるといえるでしょう。

まとめ

定期預金は、一般的に利用される普通預金よりも高い金利が設定されています。20年以上前に比べると利率は低いものの、これから長期間運用する方にとっては活用しやすい方法です。金利の種類と単利・複利といった利息計算の仕組みを把握して受取金額のシミュレーションをしてみましょう。